小説を書くための表現

小説を書くために必要な多彩な表現、言葉を紹介していきます。小説家を目指している方はぜひ参考にしてみてください。

小説で使える風の表現

【春の風】

春一番

立春後、はじめて吹く暖かい南の風の事。

 

貝寄風(かいよせ)

冬の季節風のなごりの風。陰暦2月20日前後に吹く西の風。貝を運ぶほどの強い風を意味する。

 

【夏の風】

薫風(くんぷう)

夏の初め、若葉の間を吹き抜け、新緑の香りを漂わせて吹く南風。少し強い風では「青嵐(せいらん)」ともいう。

 

南風(はえ

梅雨から盛夏ごろにかけて西日本に吹く南風。

 

山背(やませ)

山を越えて吹く風。湿った冷風で夏のはじめに三陸海岸に吹き込む北東の風。

 

【秋の風】

雁渡し(かりわたし)

秋の初めに吹く北風で雁が飛来するころに吹くので雁の名がつけらえている。

 

色なき風

紀友則の歌に由来し「吹き来れば身にもしみける秋風を色なきものと思ひけるかな」という秋の風を意味するもの。色とは、風情などを意味しており、色なきということはもの悲しさ、寂しさをお感じているという意味で使われる。

 

野分(のわき)

秋から初冬に吹く暴風。秋の台風。「のわけ」と読む場合もある。

 

【冬の風】

神渡し(かみわたし)

出雲大社にいた八百万の神々をお送りする風といわれ神無月(旧暦10月)に吹く西の風。

 

つむじ風

渦を巻くようにして吹き上がる強い風。

 

木枯らし

晩秋から初冬にかけて吹く冷風。

 

空っ風

関東地方に吹く乾いた寒風。