小説を書く時の月の表現
小説を書く際にただ「月」と書くのでは味気ないという時にいろいろな表現を見ていきましょう。
【春の月】
朧月(おぼろづき)
春の夜のほんやりかすんで見える月。月の明かりが薄雲や靄にさえぎられてくすむ。春の季語。
【夏の月】
梅雨の月
梅雨の晴れ間に見える月。夏の世の月は涼しさを現す象徴として書かれることが多い。
【秋の月】
望月(もちづき)
中秋の名月のこと。旧暦8月15日の夜の満月。
栗名月(くりめいげつ)
旧暦9月13日の夜の月。月見に栗を供えるところからきている。
薄月(うすづき)
薄い雲にさえぎられてぼんやり見える秋の月。朧月が夏、同じような状態の秋の月が薄月。
夕月(ゆうづき)
夕暮れに出る月。
宵月(よいづき)
夕月と同じだが、夕月よりも期間が短く旧暦8月初旬の宵の間だけに見える月のことを言う。
【冬の月】
寒月(かんげつ)
凍ったように冷たい光を放つ月。
―月といえばやはり秋ですね。秋の月を現す表現は多いので秋の夜を現す場面を小説で描く場合などは月を見上げるシーンなどがよく使われます。
【その他の月の表現】
霽月(せいげつ)
くっきりした月。雨が上がった後にくすんだ雲にくっきり見える月。「雨後の月」ともいう。
田毎の月(たごとのつき)
棚田や水田に映る月影のこと。
漏月(ろうげつ)
木の間から指す月の光。